
不眠症・メンタル外来
不眠症・メンタル外来
睡眠障害・不眠症とは、寝つきがひどく悪かったり、夜中に何度も目が覚めたりするなどの睡眠トラブルのために、日常生活に支障をきたす状態になり、しかもそれが慢性的に続く疾患です。
うつ病、躁うつ病、不安障害、統合失調症などさまざまな病気が睡眠障害・不眠症の原因となります。
睡眠薬などで解決するだけでなく、メンタル面から根本的な原因を探り、治療を行なってまいります。
不眠症(睡眠障害)とは、睡眠に関して何らかの問題がある状態を言います。
睡眠障害の背景には、人口の高齢化、ライフスタイルの多様化、生活リズムの乱れ、ストレスなどがあるのかもしれません。
睡眠に問題があるというとまず思い浮かぶのはこの不眠ですが、それ以外にも昼間眠くて仕方がない、睡眠中に病的な運動や行動が起きてくる、睡眠のリズムが乱れて戻せない、など他の特徴を持つ疾患もあります。
睡眠障害によって日中の眠気やだるさ、集中力の低下などが引き起こされると、日々の生活に支障をきたし、極端な場合にはさまざまな事故につながることもあります。
また、睡眠障害が長期間持続すると、生活習慣病やうつ病などにかかりやすくなると言われています。
そのため、睡眠障害は放置せず、適切に対処することが重要です。
睡眠障害の治療は疾患によって異なっており、睡眠薬の服用だけが睡眠障害の治療ではありません。症状やサイン、診察や検査の結果から、その原因となる疾患を適切に診断し、原因に応じた治療を行なってまいります。
上記以外にも眠りに関するお悩みはお気軽にご相談ください。
仕事上の人間関係がうまくいかない、仕事が多すぎる、家庭内の問題などのストレスがきっかけとなり、気分が落ち込む、眠れない、食欲がない、集中力がないといった状態が続く場合は、うつ病の可能性があります。(きっかけやストレスがなくてもうつ病を発症することがあります。)
さまざまな要素が関係してうつ病を発症しますが、ある遺伝傾向、性格傾向を有する方は、よりストレスに対する影響が大きく現れ、うつ病を発症しやすい傾向にあります。うつ病にかかる人の割合は6.5%であり、これは約15人に1人の割合です。決して珍しいものではありません。また、日本の場合、若年者に加えて中高年でもうつ病の頻度が高いのが特徴です。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。
その上で、うつ病がどのようなものかを丁寧に説明し、一人ひとりの状況に合わせて回復への治療を一緒に行なっていきます。うつ病は50%の方が再発するといわれており、再発予防も大切です。
過呼吸、動悸、発汗、吐き気、頭痛などが同時に起こる「パニック発作」を繰り返す場合は、パニック障害の可能性があります。
パニック発作を繰り返すことにより、発作がまた起こるのではないかと不安になる「予期不安」が出現することがあります。
また、発作が起こったら逃げ場がないと考え、電車やバスなどに乗れなくなってしまう「広場恐怖」を生じることがあります。
日本においてパニック障害にかかる人の割合は3.4%であり、これは30人に1人の割合です。決して珍しいものではありません。
また、日本の場合、平均発症年齢は23歳前後で女性に多い傾向があります。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。
その上で、パニック障害がどのようなものかを丁寧に説明し、一人ひとりの状況に合わせて回復への治療を一緒に行なっていきます。
空気が読めないとよく言われる、変わっているとよく言われる、じっとしていられずケアレスミスが多いなどの症状が続いている場合は、発達障害の可能性があります。
代表的な発達障害としては、コミュニケーションが苦手でこだわりが強い自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群を含む)や、多動で衝動性を抑えられない注意欠如多動性障害(ADHD)があります。
小児期から発達障害と診断され治療を受けてきた方と、大人になってから診断される方がおられます。大人になってから診断される場合には、多くの場合において環境に対する不適応で発達障害が疑われることが多いです。
当院では、まず不適応となる生活状況をできるだけ詳細に伺い、より苦痛を感じず作業能力の上がる環境を一緒に探していきます。
発達障害がどのようなものかを丁寧に説明し、一人ひとりの状況に合わせて回復への治療を一緒に行なっていきます。
ハイテンションな気分が続く躁状態と落ち込んだ気分が続くうつ状態とを繰り返す場合は、躁うつ病(双極性障害)の可能性があります。
躁状態は爽快な気分で、元気があり、本人も周りも最初は症状に気づかないかもしれません。
しかし、その行動は行き当たりばったりで、内容を伴うことが少なく空回りになってしまい、結局は周りに迷惑をかけてしまいます。
うつ状態はうつ病による鬱状態と同じ状態です。
そのため、うつ病と診断され治療していたが、治療がうまくいかず長引く場合は、躁うつ病の可能性があります。
その場合、躁うつ病の治療を行なうことで回復することがあります。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で躁うつ病がどのようなものかを丁寧に説明し、一人ひとりの状況に合わせて回復への治療を一緒に行なっていきます。
躁うつ病は90%の方が再発すると言われており、再発予防も大切です。
健康上の問題、経済的な問題、対人関係の悩みなどのストレス因子をきっかけとして、さまざまな心身の症状があらわれ、社会生活に支障をきたしている場合は、適応障害の可能性があります。
ストレス因子に対する反応であり、症状はストレスが生じてから3ヶ月以内に出現し、情緒面や行動面で多彩な症状がみられます。
うつ病と似たような気分の落ち込みが認められますが、因果関係のはっきりしているストレスがあり、その原因が解決すると症状は次第に改善する点が異なります。
ストレス因子が持続する場合には症状が長引くこともあります。本人の適応能力の問題だけとは限りません。
どうしても合わない仕事、どうしても合わない人間関係などに悩み、努力はしてみたがどうしようもなかった場合に気分が落ち込んだり、夜眠れなかったりなどは、誰でも一度は経験しているものです。適応障害は誰にでもなる可能性があります。
日常生活に支障が出るような症状がある場合は、ご相談ください。
一人で悩んでいると辛いものです。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。
その上で、適応障害がどのようなものかを丁寧に説明し、一人ひとりの状況に合わせて回復への治療を一緒に行なっていきます。
例えば、会社員の方に関しては休職を勧めたり、上司や会社の相談窓口(人事部など)、産業医などに相談することを勧めたりします。
正体のわからない誰かにひどいことを言われている、部屋が盗聴されている、電磁波に襲われているなどの妄想や幻覚症状が続く場合は統合失調症の可能性があります。
遺伝的要因とストレスなどの環境的要因が発症に関係しています。
10代〜40代で発症し、約120人に1人がかかる疾患です。
決して珍しい病気ではありません。幻覚や妄想によって発症することが多く、薬物療法が主な治療となります。
早期の発見と、早期の治療が大切です。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、統合失調症がどのようなものかを丁寧に説明し、一人ひとりの状況に合わせて回復への治療を一緒に行なっていきます。
統合失調症は再発の可能性が高いため、再発予防も大切です。